浮腫み
夕方になると靴がきつくなる、足のすねを指で押すと跡が消えないといった「浮腫み(むくみ)」の症状でお悩みではありませんか。大阪市北区にある高石内科循環器クリニックでは、こうした日常的なお悩みの背後に隠れているかもしれない心臓や腎臓、血管の病気を精密に診断することを得意としています。私たちは高性能超音波装置を用いた心臓エコーや血管エコーを活用し、目に見える浮腫みの原因を体の内側から探ります。扇町駅からもほど近い当院では、循環器内科、腎臓内科、糖尿病内科の視点から、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行っています。ただの疲れだと思って放置せず、まずは私たちのクリニックへお気軽にご相談ください。あなたの不安に寄り添い、健やかな毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
浮腫みの原因
浮腫みとは、医学的には「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれ、血管の外側にある皮下組織に余分な水分が溜まった状態を指します。健康な体では、血液中の水分と組織液のバランスが一定に保たれていますが、何らかの理由でこのバランスが崩れると浮腫みが生じます。私たちのクリニックでは、単に症状を抑えるだけでなく、なぜバランスが崩れているのかを詳しくお調べしています。
生活習慣に関連する一時的な原因
病気ではなく、日常生活のちょっとしたことがきっかけで浮腫みが生じるケースは非常に多いものです。これらは一晩休めば解消されることが多いですが、慢性化しないよう注意が必要です。
- 塩分の摂りすぎ・・体内の塩分濃度を一定に保とうとして、体が水分を溜め込んでしまいます。
- 同じ姿勢での長時間作業・・デスクワークや立ち仕事で足の筋肉を動かさないと、血液を心臓へ戻すポンプ機能が低下します。
- 運動不足・・ふくらはぎの筋肉量が減ることで、下半身の血流が滞りやすくなります。
- アルコールの過剰摂取・・血管の透過性が高まり、血液中の水分が組織に漏れ出しやすくなります。
内臓機能の低下や疾患による原因
浮腫みが数日経っても引かない場合や、全身に現れる場合は、内臓の病気が隠れている可能性があります。当院では循環器内科や腎臓内科の専門性を活かし、これらの原因を精査します。
- 心臓のポンプ機能低下・・心臓が血液を全身に送る力が弱まると、血流が滞り水分が溢れ出します。
- 腎臓の排泄機能低下・・余分な水分や塩分を尿として排出できなくなり、体内に水分が蓄積します。
- 肝臓の合成能力低下・・血液中の水分を保持する役割を持つ「アルブミン」というタンパク質が不足することで、水分が血管の外に漏れます。
- 内分泌(ホルモン)の異常・・甲状腺機能の低下などにより、代謝が悪くなって浮腫みが生じることがあります。
お薬の副作用による原因
現在治療中の病気のために服用しているお薬が、副作用として浮腫みを引き起こすこともあります。特に血圧を下げるお薬の一部や、痛み止めの長期服用、ホルモン剤などが原因となるケースがあります。当院ではお薬手帳を確認しながら、現在の処方が浮腫みに影響していないかを慎重に判断いたします。
浮腫みによって引き起こされる病気
浮腫みは体からの重要なサインです。これをきっかけに重大な疾患が見つかることも少なくありません。特に命に関わるような循環器系の疾患については、早期発見と適切な治療介入が非常に重要となります。
心不全
心臓の機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなる状態です。足の浮腫みだけでなく、階段を上る時の息切れや、夜間に横になると苦しいといった症状が伴うことがあります。心不全は放置すると進行するため、当院では心エコー検査などで迅速に評価を行います。
心不全の詳細については「心不全とは?」のページを参照してください。
慢性腎臓病(CKD)
腎臓のフィルター機能が低下し、老廃物や水分を尿としてうまく出せなくなる病気です。初期には自覚症状がほとんどありませんが、浮腫みが現れる頃には病状が進んでいる場合もあります。糖尿病や高血圧をお持ちの方は特に注意が必要な疾患です。
腎臓病に関する詳しい情報については「慢性腎臓病について」のページを参照してください。
下肢静脈瘤
足の静脈にある弁が壊れてしまい、血液が逆流して足に溜まってしまう病気です。足の浮腫みに加えて、血管が浮き出て見えたり、足が重だるく感じたり、就寝中に足がつったり(こむら返り)することが特徴です。当院では血管エコーを用いて、静脈の血流の状態を精密に確認します。
甲状腺機能低下症
新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンが不足することで、全身の代謝が落ちてしまう病気です。この場合の浮腫みは、指で押しても跡が残りにくい「非陥凹性(ひかんおうせい)浮腫」という特徴があります。疲れやすさや、寒がりになったといった症状が同時に現れることがあります。
浮腫みの処置や治療法
浮腫みの治療は、その原因となっている「根本的な病気」の治療と、現在出ている「浮腫みそのもの」を和らげる対症療法の二段構えで行います。高石内科循環器クリニックでは、検査結果に基づき、患者さんの生活スタイルに適した治療プランをご提案します。
原因疾患の適切なコントロール
浮腫みの原因が心不全や腎臓病、糖尿病などである場合は、それぞれの病気に対する専門的な治療が優先されます。血圧の管理や血糖値の調整、心臓の負担を減らすお薬の調整などを行い、体内の水分バランスを正常化させていきます。
糖尿病の管理については「糖尿病の治療」のページを参照してください。
薬物療法(利尿薬など)
体内に溜まりすぎた余分な水分や塩分を尿として排出させるために、利尿薬を使用することがあります。ただし、利尿薬は脱水や電解質のバランスを崩す可能性があるため、血圧や血液検査の結果を確認しながら慎重に処方量を調整いたします。安易な服用は避け、医師の指導のもとで使用することが大切です。
弾性ストッキングによる圧迫療法
下肢静脈瘤や慢性的にな足の浮腫みに対して、医療用の「弾性ストッキング」が有効な場合があります。これは足を適切な圧力で圧迫することで、足の筋肉のポンプ機能を助け、血液を心臓に戻す流れをスムーズにするものです。サイズや圧迫力がご自身に合っていることが重要なため、当院でアドバイスさせていただきます。
生活習慣の改善指導
日々の生活の中で、ご自身で浮腫みを予防・改善するためのポイントをお伝えしています。これらは治療の土台となる非常に重要な要素です。
- 減塩の徹底・・味付けを工夫し、塩分の摂取量を控えることで、体内の保水を防ぎます。
- 適度な運動・・ウォーキングやかかと上げ運動などで、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎを鍛えます。
- 足を高くして休む・・寝る時にクッションなどで足を心臓より少し高くすると、重力による血流の滞りが改善します。
- バランスの良い食事・・タンパク質不足にならないよう、栄養バランスを整えます。
浮腫みについてのよくある質問
Q1. 浮腫んでいるのか、太っただけなのか見分ける方法はありますか?
A1. 最も簡単な方法は、足のすねや足の甲を指で10秒ほど強く押し続けてみることです。指を離したあとに「へこみ」が残り、なかなか元に戻らない場合は浮腫みの可能性が高いです。また、朝履けた靴が夕方にきつくなる、靴下の跡がずっと消えないといった場合も浮腫みが疑われます。
Q2. 片足だけがひどく浮腫むのですが、受診したほうが良いですか?
A2. はい、早急な受診をお勧めします。両足ではなく「片足だけ」の浮腫みは、その足の血管に血栓(血の塊)が詰まる「深部静脈血栓症」などの恐れがあります。これは肺塞栓症(エコノミークラス症候群)という命に関わる状態に繋がることもあるため、早めの検査が必要です。
Q3. 浮腫みがある時は、水分を控えたほうが良いのでしょうか?
A3. 自己判断で極端に水分を控えるのは危険です。脱水状態になると、体はかえって水分を排出しにくくなることがあります。ただし、心不全や腎不全がある方は医師から水分制限を指示される場合があります。まずは当院で原因を特定し、適切な水分の摂り方について相談しましょう。
Q4. 市販のサプリメントやマッサージで様子を見ても大丈夫ですか?
A4. 一時的なむくみであれば効果があることもありますが、背景に心臓や腎臓の病気が隠れている場合、それだけでは解決しません。定期的な検診が早期発見につながりますので、まずは一度医療機関で血液検査や尿検査を受け、重大な病気がないことを確認されるのが安心です。
院長より
「たかが浮腫み」と軽く考えてしまう方も多いですが、循環器内科の医師として、私は浮腫みを体からの切実なSOSとして受け止めています。当院では、高性能超音波装置を活用した心エコーや血管エコー、腹部エコーなどを用いて、迅速かつ精密に原因を追求できる体制を整えています。私たちは、大阪市北区の地で、旧不藤医院の時代から地域の方々の健康を支え続けてきました。何か異変を感じたら我慢せずに相談に来てください。
浮腫みの診療では、心臓だけでなく腎臓や糖尿病、生活習慣など、多角的な視点が必要です。当院ではそれらすべてを総合的に診ることが可能です。また、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査やホルター心電図など、専門的な検査機器も充実させており、高度な医療を提供できる自負があります。患者さんが「こんなことで受診してもいいのかな?」と迷わず、安心してドアを叩けるような、温かみのあるクリニックでありたいと考えています。まずは現在の症状をじっくりお聞かせください。私たちが一丸となって、あなたの健康をサポートいたします。
心臓の状態を確認するための詳細な検査については「★心エコー図検査とは?」のページを参照してください。
尿検査から腎臓の状態を知る方法については「尿検査の診かた」のページを参照してください。
